comodoの想い
数え年の6歳から筆を持ち18歳で書の道へ。神融会にてお育ていただきました。
20代で書芸院一科会員推薦賞をいただき、中高で書道講師として教壇に立たせていただき、会の子供教室も任されました。
そんな折長年待ち望んだ子宝に恵まれ、長男に続いて双子の出産。書家としての道も途絶えても惜しくないと、子育てに専念いたしました。
ある時、寝る間もない三人の男の子の育児に明け暮れる日々の中書のご依頼をいただきました。
皆が寝静まった真夜中に、数年ぶりに筆を持ち墨の香りに包まれて真っ白な紙に筆を運びました。
懐かしい感覚にまるでなにかに操られるかのように、紙の上を勝手に筆が走る感覚。達成感というものでもない、ただただ筆と一体になる感覚と書き終えた後のつきものが取れたような安堵感。書の精神性というものを味わった一瞬でした。
忙しく過ぎてゆく日々を生きる人たちに、そんな癒しを味わってほしいと、笑顔で暮らせるお手伝いができればと、友の応援を得てそんなアトリエが立ち上がりました。
2010年からは石飛博光先生に師事し、日本の言葉を表現することも学ばせていただきながら、再び公募展にも出品、一方で室礼の中での書や看板ロゴ制作などをはじめとして様々な経験と活動をさせていただいております。
様々な活動や、日々感じることを文字に表現することで、皆が明るい心となるようなそんなアトリエにと
日々精進してまいります