日記
能
お能を拝見
大槻裕一さんが咲くやこの花賞、大阪文化祭奨励賞を授賞され。咲くやこの花賞は若手の登竜門と言われていて、この先のご活躍も期待され、嬉しいことです
演目も素敵で養老水波之伝と葵の上、狂言は萬斎さん裕基さん親子で蝸牛
養老は本家の岐阜のお話でおめでたい内容も嬉しく。最初の静かな場面の豊かな空気のながれが心地よく、少しうとうと😓。お能に流れる周波数はゆらぎと同じで眠たくなる心地よさがあると聞いたことがあり、なるほどと、ちょっぴりと言い訳😊。でも後半の裕一君の山神の「神舞」の迫力華やかさは圧巻で。一列目の真ん中柱の特等席で見せていただいたこともあり、お面の中の息づかいまで伝わり。真っ正面にこちらに向かってこられる迫力にはもう言葉にならないほどの感動が。
芸養子となられて10年の年月を経られ、青年から抜け出たその舞のたしかさと生気活力が相まって何とも素晴らしい能楽師になられたと胸が熱くなる。
萬斎さん親子の共演は、父子ならではの温かさが伝わり何ともひょうきんで。でも同じ所作をされるその姿に萬斎さんの腰の座りと軽やかさ(いつもながらの)は裕基さんを圧倒し。さすが萬斎を、思わされました
最後は葵の上。演目は能にしても源氏物語にしてもこれぞ王道ですが。
大槻文蔵の扮する二つの六条御息所。
前半は御息所の面をつけ静かなうごきで。でもその無表情の面から何とも悲しげで羨ましげな表情が浮かび上がり、源氏物語の中に描かれた御息所のプライド源氏への愛憎、車争いでの悔しさ何もかもが思い出されて少しの動きわずかな所作で全てを表現されるその姿に、これまでの鍛練経験思索そして情熱…様々なことがどれ程にあられたのだろうと思わされる
後半は夜叉の面をつけて、恨みに狂い葵の上を呪い殺そうとするはげしい舞。重鎮福王茂十郎演じる小聖の祈祷との激しい競り合いに、この二人でなければこの表現はなされないと、何よりのものを見せていただいていることを実感させられる
今まで見たなかで群を抜いて心にささり、ご一緒していただいた方々も口々によかったと。
大人の方に混じって若い方々も沢山に。
これも次世代を担う裕一さん裕基さんの伝統文化と呼ばれるものへの情熱思い、そしてその上の精進の賜物と。
本当によい時をよいものを頂戴いたしました
お母様お友だちと
お着物素敵。次回は頑張って着ていこう🎵
…といつもおもってる