日記

2024-09-22 07:24:00

偶然

昨日はK料亭での大阪画壇の講義

 

なんとお世話になってる画廊の、オーナーさんがいらしてて。

こちらの料亭の女将ともご入魂で、3人で大はしゃぎ

 

シリーズ最終日ということでなんと若冲の人気の掛け軸を料亭大広間のお床に掛けてくださり。ガラス越しでなく、本当の有り様の姿で拝見。

それはなんとも穏やかで、今まで見た若冲のイメージを変えるものでした

絵はがきにもなり、美術館で引っ張りだこの作品で、出しすぎたのでこれから5年ほどは休ませるとのことで、しばらく見れないとのこと、ありがたい機会を与えていただきました

 

大阪画壇は京都ほど作品が展示されないということをお聞きし、確かにポピュラーな作者の名前はほとんどなく。

でもその作品はいかにも大阪商人が好んだ、上品で優しさがあり、そして縁起を担いだものや面白味のあるおめでたいものや商売人の人情味溢れる作品が多く、主張の強い京都や江戸の作品ほど展覧会向きでなく。やはり商家のお座敷を飾ったものという感じがいたします。

 

でもその大阪人の好みというのは本当に素敵で、その当時の船場の商家の旦那衆の思いが伝わってきて。

またそんな大阪の書画を扱う画商の方々は今もその信念を受け継がれていて、高い値がついてもなかなか手放されないという色々な思いをお伺いして。アッパレと思わされました

画商さんと今の日本画の作品のことを少しお話させていただいて、思いが重なり、スッとしました。その事お伝えすると、とても素敵な笑顔を返していただき。

素敵な空気感が

 

とてもよい一日でした