日記
憧れ
思えば
こうしなさい、こうなりなさい
などと言うことは親にも先生にも言われたことなく。
もちろん育った時代はまだ画一された社会でその枠のなかに知らず知らずはまって生きてきた感はあります。そして普遍的な人としての有り様だけは、しっかりと身に付けてもらったと感謝しています
でも。両親の生き方、憧れの先輩の姿、そしてあったこともない画面の中の本の中に描かれた人の姿。
心打つ人の姿はいつしか道標のようになり。
そして母校の環境は大きく羽ばたかせてくれる教えを授けてくれて
先輩方の姿には楠木正成の奥方の良妻賢母たる姿に加え、近代的女性として確固たる自分を貫き社会に貢献すると、まさにわが校の理念のように生きているすがたがあり。12才の少女にはカルチャーショックでしかありませんでした
そしてその意思の強さは、今現代の私たちよりも筋が通り本当の強さがあり、今でも憧れてなりません
家に仕え、子供を育て上げ、親を見取り。そのなかで自分の夢や意思に正直に生きてきたその姿は、何を言われる、教えられるということもなく、私の心に深く憧れをもって刻まれて何よりの学びとなり。そして今があります。
もう私の生きた時代の女としての一通りの勤めを終えても、元気で寿命も頂けて、さらに夢や意思に正直に打ち込める時間も延長戦のように頂けて。その道をあゆみながら今振り向いて思うこと。
背中をみて育つ。
まさに今までの歩みはその学びのお陰であると。書もしかり。教えられていたとしたら今はないとそう思えるのです
子育ての間も意識せずとも、いや意思に反して書の道は続き、御奉仕の心はお人の心を癒すということに繋がり、かっこよく文化やアートの仕事に携わりバリバリ仕事としてなさっていた先輩の姿は、また私の事業として始まり出して。
ただ心に灯った憧れの先輩の姿はその生きる背中は、言葉もなく私の中の大きな宝と学びとなってくれていると。今なおさらに思わされる。
そんな背中をみて育った少女の夢は、今さらに大きな夢となって目の前に現れて。共に共感してくれるお人と共に全うできたらと。
これぞ樟蔭魂
がんばります