日記
2023-05-03 02:42:00
学び
少しの教えでわかったようなことを言っては行けませんね。恥ずかしさと反省と。
学びとは何度も何度も繰り返すもの。
先日法然上人の御忌会で一切経を読まれたお話が。書道界においても書の古典の臨書が何よりも大切にされます。
何千年の歴史の間に残された文字は数限りなく、それを日々何度も蹴り返し書き写します。先生方はその度に疑問と気付きがわき出てくると…。それがほんとの学びなのでしょうね。いつ書いても同じ表現しかできない私などはその境地には程遠く。だからこそ繰り返さなければと思っています
一方、狂草と呼ばれる名品があります。奇異を嫌うという書道界のなかで、字のとおり狂ったように…いや狂って書かれた草書です。
懐素のその文字には、奔放な書きぶりのなかに揺るぎない基礎があり、その上での狂ったような破天荒な文字が描き出されているのです
以前東京で拝見する機会があり、少し私も見る力がついてきていたのか、なるほどの筆使いと表現に、破天荒とはこうあるべきだと感動したのを覚えています
そんな全く違う2つの大切なことをあわせ持つようなそんな人になりたいものです