日記

2023-12-04 07:19:00

おもい

あるかたと初めて交わした会話が、ここはどうや?

でした。初めて尋ねた地はあまりに尊いものを感じて、畏れをなして、私が来るところではありません

と思わず口に出ました。何とも失礼な言葉ととらえられたかと。その言葉を発したすぐにどぎまぎしたのですが。

ほう、と軽く笑われて、様々とお話をしてくださいました。

初めて頂いた言葉は今でも心に刻まれて。

そして今になって、問い続けたその言葉がこのことだったのかと。深く深く理解でき。何と遥か先の私の有りようを、見定めてくださっていたのだと。今心からそう感じる。

心が熱くなって、心震えて。

もうお会いすることは叶わなくなった今、守破離ということを思う。

離には至ることは到底できなくて。言葉はないけれど。いつもいつも見守ってくださっているのだと、初めてお会いした時のように、心に常に問いかけてくださっているように感じて。

今あること今導かれていくことに、その方をその語ってくださった思いを心から心から有り難く思う。

書も心も果てしない方とのご縁を頂けたこと。切れたと思った書の道も尊い道も再び繋げていただいて。離れた長い長い時間の間もただ導かれたようにずっと筆をもち、今ある心のままに絶えず心を手向けてきたことは、知らず知らず高い所から見ていてくださったのだと。呼び戻して頂いた道のさらにこの先へさらに高い思いを馳せてとそう誓う。

 

書も人もこれから。果てない道をどれ程に全うできるのでしょうか。今ある事に心から感謝。