日記
2023-12-22 08:39:00
鳳凰
一番仕上がっていなかった、龍吟鳳舞 の作品。
二尺八尺に大字で四文字。懸命に書に向かい、良い線が出るようにと良い作品にと思案工夫そして集中を繰り返し。
何とかよしと思える作品に。
中でも、ある時、鳳の字を書くときに、いつものゾーンではなくて、ちゃんとこう書こうと意識はあるのに、身体が勝手に何かに動かされている持っていかれているような感覚になって。
筆もねじれ開き締まり、今まで出たことのない線が。もう一度と思ったのだけれどなん十枚書いても出ず。
二度その線を出すのは無理と判断。そんな線に出会えたことに心からの熱い思いが込み上げる。と同時に深い感謝が。
必ず必ずや、自分の書を。
汚れたらあかん、名人に付くんやでといわれた言葉がよみがえり。
ありがたさと寂しさと勇気が覚悟が入り交じる。
鳳の文字を、心にも焼き付けて。
一生の宝といたします