日記
2024-02-24 21:32:00
光明皇后
光明皇后の楽毅論を臨書する
臨書しながらふと思う
王羲之の書を光明皇后が臨書されたものが光明皇后楽毅論。王羲之の楽毅論は豊かな線で穏やかなのですが。それを臨書した光明皇后の書は強く厳しく、その筆勢になんと男っぽい人だと思ったのだけれど。
その生きざまをほんの少しだけど知って、そして深く思いを込めて臨書してみたら。そのか細い線のなんともたおやかさが心にしみて。
強くあらねばとつとめてきたひとなのだと。ふとそう思いその人がらに心に思いを馳せる。
阿修羅像にこもった一母の思い、福祉への尽力、国母として、藤原不比等の娘として
どれだけのものを背負って生きてこられたのか。
書も臨書を欠かさず仏門にも修行に励まれ。何事も土台がしっかりとしておらねば成り立たずということを身を持って表してくれて。
その人となりの芯が軸がしっかりと育ち備わっていかれたからこそ、皆衆生や誰しもに円融無碍と寄り添われ、大慈悲の人であったとの逸話も何千年も語り継がれる人となられたのだとそう思う。
人としての礎と鍛練、国母としての責任と愛情。今の世に同じくの激動の時代を人に寄り添いまとめあげて。
そんな憧れは遥かとおく
少しでもそばに行きたいと思い。
そして最後は己のための仏道に安住されたのだと思うとなんだか心が優しくなるのです