日記
読経
知恩院にて法然上人の御忌会に参加の機会をいただいて。
御影堂にて沢山の沢山の御僧侶の響き渡る読経のお声と唱讃導師様の澄んだお経が唱えられるなか、御門主さまと共にご十念を唱えさせていただきました。
なんと貴重な経験を。有難いことです。
荘厳なご法要のなか、
山や川と手付かずの自然に囲まれた山村で手を合わせては穏やかに人と寄り添い生きた二人の祖母の姿を思いだし。これが原点、源なのだと。
格式や伝統のある荘厳な祈り教えも知らずに、少し前の日本には隅々にまで伝統の心が脈々と伝えられていて。
ある意味生きやすさがあったのかもしれません。
しんどいこと、嫌なことがあったら、文句言わんと南無阿弥陀仏と唱えたらええと、有難い有難いと口癖のように言っていた祖母の姿を思いだし。祖母に限らずその時代の日本人の姿だったのだなぁと。
子供の頃に経験させてもらえた代々の日本の教えは脳にもDNAにも残ってくれていて…。
今の時代にも、役に立ってくれています。
思い
何事でも、思いを寄せる とは己の心の中で温め育む…そのようなものだと思うのです
整える
さらに書も人としても様々とお教えいただける環境を与えていただいて有難いことです。
でも身も心もまだまだたりません。
こうありたいと思う姿はあまりに尊く。
何よりガキのやうにはなりたくなくて。
十分に業も渦巻き世の常もありながらも、少し世離れ?しているような?学びを目指す本当によい学びの場を与えていただけたことを心から喜んでいます。
この春はとても色々なことが重なってあって…。少しクリアになって、様々とさらによき流れに導かれるように、しばらくしっかりとゆっくりと過ごしてみようと思います。
作品
良寛さんの、漢詩を漢字部門に
速水御舟の日本画からインスピレーションを受けて書いた 炎舞 を大字書部門に
Alexaが教えてくれた松任谷由実の砂の惑星が、詩文書部門に
選別されました
気持ちよく書けた作品ばかりです
選別される先生にも一目瞭然にわかるのです
なかでも炎舞は二枚で迷われ。
最高に気分よく筆が動いたのですが思わぬ線がつづき、最後の見せ場の縦画に邪念が入り固くなってしまいました。先生もお見通し。
まだまだですね。
発熱
締め切り前日夜の11時までお稽古となり。帰ってから自信の作品の最終書き込み。毛氈の上でうたた寝したからでしょうか…。作品提出、お役の仕事をこなして帰宅疲れてバタンキュー。早速に翌日発熱してしまいました。
三人の子供を育てる日々も延々と続くハードスケジュールでしたが、何十年と寝込んだことはなく。気が抜けるということのなかった日々だったのでしょうね
最後の一人がこの春独立して…。母の部分の肩の荷をおろせたからでしょうか?寝込めるようになったのも身体のためによいのかも。
旧友が、りっちゃーん。頑張りすぎたらあかんで~熱でるでー。といつも言ってくれます。確かに。大きな試合があった次の日は必ずと言っていいほど熱を出して寝込んでいました。貴重なお休みでみんなは楽しく遊んでいたのに、私だけ寝込んでて…。
身体とは不思議なものですね。
誰よりも互いのことを理解し数えきれないほどの濃い濃い繋がりを多感な青春期に共に育めた、そんな旧友なればこその思いやりの言葉。いまだにすっと自然に何事にも添うて馴染んでくれて。有難いことです。
